コーヒーや紅茶など、一息つきたい時に欠かせないのが、嗜好品として愉しむドリンクです。
中でも、独自の文化を築いてきた日本には、緑茶やほうじ茶などの豊富な種類のお茶があり、ポピュラーな存在として多くの方に親しまれています。
そこで今回は、日本が誇る独自の文化「お茶」に焦点を当て、種類や愉しみ方について詳しく紹介していきます。
最後に筆者が厳選するおすすめのお茶を紹介しますので、興味がある方は、ぜひ最後までお目通しください。
日本茶の種類ついて知ろう
一口に日本茶と言っても、種類は非常に豊富です。煎茶、玉露、抹茶、玄米茶、玉緑茶などなど。
個々の特徴はもちろん、味の違いまで理解しているという方はあまりいないではないでしょうか。
まず最初にご紹介するのは、日本茶の種類と個々が持つ特徴について。さらに日本で作られているお茶の品種についても言及していきます。
日本茶の種類はどれだけある?
冒頭で「日本茶の種類は豊富だ」と書きましたが、名前こそ知っているものの、明確な違いについてわかっている方は多くないのではないでしょうか?
そこでまずここでは、数ある日本茶の種類や特徴について紹介していきます。
●煎茶
煎茶とは、簡単に言うと生葉を蒸して揉むことでできる品種です。
なぜ蒸すのか?と言うと、茶葉の酸化を止めるためであり、この工程こそが煎茶を製造するにあたって最も重要になります。
そして何段階にも分けて茶葉を揉みながら乾燥させれば煎茶の完成となります。
そして煎茶は緑茶の一種であり、正確に言うと緑茶というカテゴリに属した品種の一つです。
●玉露
高級なお茶として知られる玉露もまた、煎茶同様に緑茶の一種になります。
高級である所以は、ズバリ「栽培に手間がかかるから」に他なりません。
露路栽培で日に当てて育てる煎茶とは違い、玉露は寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる布を使って一定期間玉露の茶園を覆い、日差しを遮った状態で育てる(被覆栽培)必要があります。
そして、高級であるもう一つの理由は「生産量が少ないため」です。
何せ国内で玉露を栽培しているのは、京都の宇治・福岡の八女・静岡の岡部の三箇所に限られています。
また、玉露と同じ被覆栽培を用いて育てられる品種として「かぶせ茶」や「碾茶(てんちゃ)」も挙げられます。
●抹茶
茶道で飲用として用いられる抹茶もまた、緑茶の一種になります。製法を簡単に説明すると、碾茶(てんちゃ)を石臼で挽き、粉末状にするのみです。
ちなみに、碾茶とは収穫した茶葉を揉まずに乾燥させたものになります。
抹茶の需要は非常に高く、特に日本を含む東アジアで主に消費され、飲用としてだけでなく、和菓子や洋菓子など料理にも使われます。
●玄米茶
前記したお茶たちとはやや毛色が異なりますが、実は緑茶の中のカテゴリとして位置するのが玄米茶です。
玄米茶とは、緑茶と炒った米を同量混ぜたもので、お米の香ばしさとお茶のさっぱりとした味わいが相まって、独特な風味を楽しむことができます。
ちなみに玄米茶は茶葉の使用量が少ないため、他の品種よりもカフェインの含有量もまた少なく、小さな子供でも安心して飲むことができるのが特徴です。
●ほうじ茶
茶葉が赤くなるまで強火で焙じて作る「ほうじ茶」もまた、実は緑茶の一種となります。
焙じることにより、茶葉独特の苦味や渋味成分が少なくなり、すっきりと飲みやすいのが大きな特徴と言えるでしょう。
余談ですが、茶屋の外に置かれた大きな釜で茶葉を焙じる様は、昭和の時代に良く見られましたが、現代では中々見られなくなってしまいました。
1-2 お茶の生産地域と生産品種について知ろう
農林水産省の報告によると、2020年の国内に於けるお茶の栽培面積ランキングは以下の通りとなっています。
1位 静岡県・・・15,200ha(39%)
2位 鹿児島県・・・8,360ha(21%)
3位 三重県・・・2,710ha(7%)
4位 京都府・・・1,560ha(4%)
出典:農林水産省HP
また、品種別に生産地を分けると・・・
●煎茶・・・静岡県、鹿児島県、宮崎県
●かぶせ茶・・・三重県、福岡県
●玉緑茶・・・佐賀県、熊本県
●玉露・抹茶・・・京都府
以上になります。
また、煎茶やほうじ茶などの品種が全て緑茶の一種とするなら、つまり国内で生産されるお茶のほとんどが「緑茶」となります。
とは言え、お茶所である静岡や鹿児島では、日本茶のみならず紅茶の栽培も行っており、特に鹿児島を含む九州一帯は日本有数の紅茶の産地としても知られているのです。
しかし、紅茶は国内で栽培される量よりも海外からの輸入の方が圧倒的に多く、国産紅茶の知名度は残念ながらさほど高くないのが現状です。
日本茶の美味しい淹れ方を知ろう
日本人にとって、日本茶は欠かせない飲み物であることは間違いありません。
しかし、常用するのはペットボトルなどの既製品か、ティーバッグなどが多いのではないでしょうか?
しかし、お茶本来の美味しさを味わうなら、やはり茶葉で淹れたものが一番だと思います。そうは言ってもお茶の淹れ方は品種によって異なる上に、温度や作法なども様々あって中々に面倒なものです。
そこでここでは、より美味しく日本茶を楽しむ手段・作法をクローズアップして紹介していきます。
美味しく飲むポイントは「お湯」にあり
美味しいお茶を楽しむには、お湯は元より、やはり水のチョイスからこだわるべきでしょう。とは言え、何も上品・上質な天然水を使う必要はありません。
例えば、水道水を使う場合は必ず沸騰させ、カルキ臭や塩素を取り除く作業がマストとなります。
一方、市販されている水を使う場合は、銘柄はさておき「軟水」を選ぶのがポイントになります。
そして次は「お湯」についてです。ポイントは言わずもがなですが淹れる際の温度に他なりません。
高温であればあるほど、茶葉に含まれる渋味成分「カテキン」が溶け出しやすく、温度が低いとカテキンの溶出も少なくなり、旨味が増すと言われています。
つまり、品種によって異なりますが、お茶はあまり高温のお湯を使わず、多少ぬるめのお湯を使うのがおすすめです。
もちろん、品種によってお湯の量や最適な温度、さらに抽出時間などは異なるので、一概にぬるめのお湯を使うのが正しいと断言することはできません。
お茶の保存方法も大事?
淹れ方のみならず、お茶は保存方法によって味が大きく変わってしまいます。
レクチャー通りに淹れたにも関わらず、なぜか風味が落ちた気がするという時は、保存方法を見直すことをおすすめします。
何より、茶葉を購入する際は、品種に関係なくできるだけ短期間で飲み切ることができる量に止めるべきです。
もし飲み切ることができない量を購入してしまった場合は、開封済みの茶葉を密封性・遮光性に長けた容器に入れ、冷暗所で保管しましょう。
ただし、冷蔵庫に入れて保存するのはNGです。茶葉に冷蔵庫の匂いが付着したり、湿気によって茶葉の色や香りに悪影響を与えてしまいます。
一方、未開封であれば冷蔵庫での保管がベターです。
しかし、冷蔵庫から出してすぐに開封すると、温度差によって発生する湿気によって茶葉の鮮度を損なう恐れがあるため、必ず常温に戻してから開封することを心がけましょう。
余談ですが、もし茶葉の保存に失敗してしまった場合は、自家製のほうじ茶として使うことをおすすめします。
方法はとても簡単で、フライパンに紙を敷き、そこに茶葉を乗せて弱火でゆっくり炒るだけです。茶葉の色が赤茶に焦げてきたら完成となります。
淹れ方によって味は大きく変わる!
使う水やお湯の温度について理解したとは言え、美味しいお茶を飲むために最も重要なのは「淹れ方」に尽きるでしょう。
一例として、美味しい煎茶の淹れ方について段階的に紹介すると・・・
1.沸騰したお湯を茶碗の半分程度まで注ぎ、そのまま時間を置いて冷まします
2.適量の茶葉を急須に淹れる(2g /人)
3.冷ましたお湯を急須に注ぎ、抽出するのに1分程度置きます
4.いっぺんにではなく、数度に分けて茶碗にお茶を注ぎます
以上になります。お茶の濃さや温度は好みなので、この手順を守らないと美味しく飲むことはできないとは言いません。
あくまで参考程度に留めていただいて構いませんが、一度試してみる価値はあると思いますよ。
人気の日本茶について知ろう
最後にご紹介するのは、筆者がおすすめするお茶についてです。
味はもちろん、低価格で本当に美味しいお茶を楽しみたいという方にうってつけの逸品を厳選しましたので、興味がある方はぜひ最後までお読み飛ばしのないように。
お得に購入できるリンクも紹介するので、一度試してみたいと思った方は迷わずポチッとして下さいね。
こだわりのお茶はドリップ式・ティーバッグで楽しめる?
筆者がおすすめするお茶は、栽培から販売まで100%自園自製で行っているという井上青輝園さんが販売しているお茶です。
まず、井上青輝園さんとはどんな農家なのか? についてご紹介していきましょう。
井上青輝園さんでは、鳥取県大山の自然豊かな環境で栽培した新鮮な茶葉を、最新設備を擁する自衛工場で独自製法で茶葉を加工しています。
そして、同園では茶葉はもちろんドリップ式の商品やティーバッグなども製造・販売しているのです。
そして、筆者がおすすめする商品もまた、そのティーバッグだったりします。
一体どんな商品なのか? というと・・・
おすすめのお茶と購入方法
同園で製造・販売されている商品の中でも、筆者が最もおすすめするのは・・・
●大山煎茶ティーバッグ 20g(2g×10個)
●大山棒茶(ほうじ茶)ティーバッグ 20g(2g×10個)
以上になります。
ティーバッグの中身はどちらも当然茶葉であり、しかも井上青輝園さんが丹精を込めて育てた新鮮な逸品です。
美味しくて当然なのですが、ティーバッグと書くとどうもインスタント的な印象を持たれるかもしれません。
しかし心配はご無用で、肉厚で風味豊かな茶葉がしっかりと詰まっており、単に美味しいお茶をより手軽に楽しむことができるようにティーバッグという形で販売しているということをご理解下さい。
しかも同商品は水出しも可能なので、夏の暑い日は水出しとして、はたまた寒い時期は熱いお湯で楽しむことができます。
賞味期限も一年間となっているので、季節に合わせて楽しみ方を変えるのがおすすめです。