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絶品鯛めし『佳翠苑皆美の鯛めし』はどれほど美味しいのか?

2024.6.14

鯛めし

日本の伝統的な料理として知られる「鯛めし」ですが、地域によってはあまり馴染みがないところもあるかもしれません。

それに、調理方法も様々で、単純な「鯛の炊き込みご飯」ではなく、味付けに様々な工夫を凝らしているところもあります。

当記事では、一般的な鯛めしについてはもちろん、食べ方や作り方、さらに島根県で絶品と名高い「ある」鯛めしについて紹介していきます。

鯛めしの奥深さについて知りたい方はぜひ最後までお読み飛ばしのないように。

「鯛めし」について詳しく知ろう

鯛めしなんて単純に米と一緒に鯛を炊くだけのごくシンプルな料理でしょ?と思われる方も多いと思いますが、実は結構奥深いメニューだったりします。

まずここでは、鯛めしとはどんな料理なのか?これを皮切りに、鯛めしの特徴や食べ方など、基本的な情報を網羅していきます。意外と知られていない鯛めしの常識について知ってみてはいかがでしょうか?

鯛めしとはどんな料理か?

冒頭でも紹介したように、鯛めしとは、鯛とお米を炊き、混ぜ合わせて食すシンプルなメニューである。

そう認識している方が圧倒的に多いと思います。

もちろんそれに間違いはないのですが、例えば愛媛県では2種類の鯛めしが存在しており、一つは今治で好まれている鯛めしで、新鮮な鯛を丸ごと一匹、お米と一緒に炊き込み、塩、醤油、昆布などで味付けして、炊き上がったら鯛の身をほぐしあつあつご飯に混ぜ合わせて食べるというシンプルなもの。

そしてもう一方は宇和島で好まれている、新鮮な鯛の刺身を使った「宇和島鯛めし」です。

炊き込みではなく、生の鯛を乗せて食す海鮮丼のような一品で、宇和島では漁師めしとして広く伝わり、好まれているようです。ただし、単なる鯛の刺身ではなく、鯛の切り身を、醤油、みりん、玉子、ごま、だし汁などで調味したタレに漬け込み、それをご飯に乗せて食べるのだそう。

考えただけで涎が出るこのメニューも、現地では鯛めしとして親しまれているそうです。

ただし、一般的に広く知られている鯛めしは、前者の「炊き込み」だと思います。

鯛を丸ごと一尾ご飯と一緒に炊き、鯛の下にはコンプを敷き、出汁をたっぷり入れて炊き上げるのがオーソドックスな鯛めししです。地域によっては昆布ではなく、にんじんやごぼうなどを入れるところもあるのだとか。

鯛めしはどこで食べられている?

鯛めしといえば、やはり愛媛県が有名だと思います。

前記したように、炊き込みと刺身の2パターン存在し、とりわけ有名なのは愛媛県の北条地区で好まれている炊き込みの「北条鯛めし」と、刺身として食す「宇和島鯛めし」です。

ちなみに、後者は2007年に農林水産省の「郷土料理百選」に選ばれており、鯛めし発祥の地としても広く知られています。

さらに愛媛だけでなく、実は島根県の松江でも「皆美家伝鯛めし」という名で古くから親しまれている鯛めしがあります。

こちらについては第三章で詳しく紹介していくので、ぜひそちらをお読み下さい。

鯛めしの正しい食べ方とは?

ここで紹介する鯛めしは「宇和島鯛めし」ではなく、一般的に広く知られている「炊き込み」の鯛めしです。

炊きあがりの写真を見ると、鍋にドンと雄大な鯛が横たわっており、食べ慣れていないとその食し方がわからないという方も少なくないでしょう。

まず炊き上がった鯛の身を釜の中で骨を抜きながらほぐし、ご飯と混ぜ、小鉢によそって食べるのが一般的のようです。

だし汁で炊くので、ご飯に味が染み込んでいるため、後から改めて調味料を足す必要はなく、ほぐしてそのまま食べるのが最も美味しい食べ方とされています。

さらに、食す際にネギやミツバ、大葉などの薬味を加えたり、ごまやのりを振りかけるのも美味しいと思います。そして、もう一つの食べ方は「茶漬け」です。鯛めしをお茶碗に盛り、熱々の出汁をかけてお茶漬け風に楽しむのも絶品です。刻みのりやわさびを加えるとより美味しく食すことができるでしょう。

ちなみに鯛めしは、新鮮な鯛さえ用意できればご家庭でも簡単に作れるので、是非お試し下さい。

詳しい作り方については次章で紹介しているので、そちらも合わせてお読みいただけると幸いです。

鯛めしを自宅で愉しむ方法を知ろう

見た目は豪快なのに味は非常に繊細な「鯛めし」。その見た目から、自宅よりも何かお祝いの席を設け、和食のお店などで食すケースが多いと思います。

しかし実は、ご家庭でも簡単に美味しく作ることができるのです。ここでは料亭に負けない美味しい鯛めしをご自宅で楽しむ方法について詳しく紹介していきます。

鯛めしに必要な材料・調味料は?

地域によって入れる具材は様々あるようですが、一般的な炊き込みの鯛めしを作る場合、用意すべきものは・・・

⚫︎新鮮な鯛(一尾・切り身)
⚫︎米
⚫︎昆布
⚫︎料理酒
⚫︎醤油
⚫︎みりん
⚫︎生姜

以上になります。

地域によっては昆布の代わりにごぼうを入れるところもあるようですが、昆布だしが非常に上品なアクセントになるので、まずは昆布を入れて作ってみるのがおすすめです。

他に別段変わった食材は入れません。

美味しい鯛めしの作り方を知ろう

前項を踏まえて鯛めしを作っていく訳ですが、まず材料は以下の通りです。

<材料>
鯛(1尾または切り身)
米(2~3合)
昆布(10cmほど)
水(適量)
酒(大さじ2)
醤油(大さじ1)
みりん(大さじ1)
塩(少々)
生姜(薄切り、適量)

そして作り方は・・・

<手順>
下準備
・鯛をきれいに洗い、水気を拭き取ります。内臓やウロコを丁寧に取り除きます。
・米を研いで、30分ほど水に浸しておきます。

鯛の下処理
・鯛に塩を軽く振り、10分ほど置いてから、出た水分を拭き取ります。
・グリルやフライパンで鯛の表面を軽く焼きます。焼くことで香ばしさが増し、臭みが取れます。

炊飯準備
・炊飯器または鍋に浸水しておいた米を入れます。
・酒、醤油、みりん、生姜を加え、水を米の量に合わせて規定の量まで入れます。
・昆布を米の上に乗せ、その上に焼いた鯛を乗せます。

炊飯
・炊飯器で炊く場合は通常通り炊きます。鍋で炊く場合は、最初は強火で沸騰させ、その後弱火にして約15分間炊き、最後に10分間蒸らします。

仕上げ
・炊き上がったら鯛を取り出し、骨と身を分けてご飯に戻します。
・昆布と生姜を取り出し、全体を軽く混ぜて完成です。

上記レシピを参考に、お祝いごとやお正月の料理として、ぜひ一度ご自宅で作ってみてはいかがでしょうか?

絶品鯛めし「佳翠苑皆美の鯛めし」を知ろう

「名旅館に名物あり」とはよく言ったもので、島根県は松江にある老舗の人気旅館「佳翠苑 皆美」では、名物の絶品「鯛めし」を堪能することができ、多くの宿泊客から絶賛されています。

しかし一体、普通の鯛めしとどこが違うのか?創業当時から出しているという佳翠苑皆美の鯛めしの美味しさの秘訣と、パッケージされた鯛めしを確実にゲットする方法について紹介していきます。

「佳翠苑皆美の鯛めし」の特徴とは?

まず「佳翠苑皆美」について紹介していくと、佳翠苑皆美(かすいえん みなみ)は、島根県松江市にある高級温泉旅館であり、大元は昭和27年に玉造温泉で開業した「皆美別館」で、より快適性を重視した大型旅館となるべく新築、増改築を行い、昭和63年10月、「佳翠苑皆美」に名を改めリニューアルしたそうです。

そして、佳翠苑皆美の名物として広く知られているのが皆美家伝「鯛めし」です。松江藩7代目藩主松平不昧公の聞き伝えを基に、皆美館の初代板前長西村常太郎さんが考案し、御殿料理に仕立てたのが始まりだと言われています。

ちなみに、平成10年に「不昧公好み皆美家伝鯛めし」と名付け商標登録を取得しています。

そして食べ方が非常に変わっていて、そぼろにした鯛の身、茹でた卵の黄身と白身を裏ごししたもの、大根おろし・ねぎ・わさび・のりをご飯の上に乗せて、出汁をかけて食べます。

いわゆる一般的な炊き込みの鯛めしとは異なり、どちらかというとお茶漬けに近い食べ方です。

非常にあっさりとしており、お酒を飲んだ後はもちろん、豪勢ですが朝食としてもおすすめできます。

「佳翠苑皆美の鯛めし」を確実に入手する方法は?

そしてこの「佳翠苑皆美の鯛めし」ですが、実はお取り寄せすることができるのです。

ご飯はご自宅で炊いていただくことになりますが、鯛のほぐし身はもちろん、薬味も一つ一つ丁寧にパッケージされており、同メニューのキモとも言える「特性だし」も200mlがボトルで入っています。

一人前で2,500円(税込)と非常に豪華ですが、他では一切味わうことのできない伝統的な鯛めしをご自宅で楽しむチャンスです。

是非一度食べてみたいという方は以下のリンクから販売ページに飛んでご購入してみてはいかがでしょうか?