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栄養価・味ともに随一!宍道湖のシジミが日本一と言われる理由は?

2023.12.14

島根県北東部に位置する宍道湖と言えば、シジミ漁が盛んでありヤマトシジミの一大産地として全国的に広く知られています。

もちろん、シジミが採れるのは島根県の宍道湖だけでなく、青森県の十三湖や茨城県の涸沼、さらには北海道の網走湖なども有名ですが、とりわけ広く認知されているのは宍道湖でしょう。

そこで今回は、なぜ「シジミ=宍道湖」として広く知られているのか? さらには、シジミが与える健康への良い影響についてなど、シジミにフォーカスした内容でまとめてみました。

記事の最後には、宍道湖のシジミをどこよりも確実かつ、お得に購入できる方法を紹介しておりますので、ぜひ最後までお目通し下さい。

 

宍道湖のシジミはなぜ美味しい?なぜ人気?

宍道湖の名物と言えば「宍道湖七珍」と呼ばれるワカサギ、シラウオ、コイ、ウナギ、スズキ、ヨシエビ、ヤマトシジミが挙げられます。

それだけ魚種が豊富な理由は、宍道湖が真水と塩水が混じった汽水湖である点が大きく、特にヤマトシジミにはうってつけの水質と言えます。

そこでまず同章では、宍道湖の環境や水質の詳細、さらには宍道湖最大の名物と言えるヤマトシジミについて細かく解説していきます。

宍道湖とはどんな湖?

宍道湖は松江市と出雲市にまたがり、周囲45キロに及ぶ国内で7番目に大きい湖として広く知られています。

また、一級水系の斐伊川の一部であり、湖沼水質保全特別措置法指定湖沼として、法によってその水質は守られています。

ちなみに、シジミなどの名産物のみならず、宍道湖は出雲エリア有数の観光スポットとしても広く知られており、数多くの野鳥を見ることができるのはもちろん、宍道湖の美しい夕景は「日本夕陽百選」にも選定されている程です。

宍道湖で獲れるシジミはどんなしじみ?

冒頭でも紹介しましたが、宍道湖で獲れるシジミは『ヤマトシジミ』という品種になり、国内に生息するシジミのおおよそ9割がこのヤマトシジミであると言われています。

なぜなら、国内に生息するシジミはヤマトシジミ、セタシジミ、マシジミの3種に分類されますが、セタシジミは琵琶湖の固有種であり、マシジミはほぼ姿を見ることができない程希少な存在になってしまっていることなどに起因します。

そして、宍道湖で獲れるヤマトシジミの主な特徴は「色合いが二種類ある点」です。

まず、真っ黒なヤマトシジミは宍道湖の底辺、つまり泥のあたりで生息しているものになり、もう一方は宍道湖の砂地で獲れる黄色っぽいシジミになります。

調理する際は両方とも砂抜きする必要があるものの、前者は割と大味だと言われており、逆に後者は割と繊細な味わいで、料亭などでよく使われるそうです。

シジミエキスは栄養満点?シジミの健康効果について

シジミと言えば、昔から日本で味噌汁やすまし汁の具として欠かせない食材ですが、それは単純に「美味しいから」というだけではありません。

シジミが持つ最大の特徴と言えば『体に良い』点に他なりません。お酒が好きな方は二日酔い覚ましにシジミが良いなんて話を聞いたことがあるかもしれませんが、それだけでなく、シジミには体に良いとされる栄養素が沢山含まれているのです。

そこでここでは、シジミが持つ「栄養価」にフォーカスして解説していきます。

シジミに含まれる栄養素とは?

シジミと言えばやはり汁物であり、シジミのお味噌汁は日本の代表的なメニューの一つと言っても過言ではありません。

そして、古くから食卓の定番と親しまれているのは、何も味が良いという点に限ったことではなく、シジミに含まれる栄養素が豊富で、健康に良いとされている側面も大きいと思います。

では一体、シジミにはどのような栄養素が含まれているのかというと・・・

・オルニチン

・アラニン

・コハク酸(うまみ成分)

・鉄や亜鉛などのミネラル成分

・ビタミンB 12など

主要成分の詳細について紹介していくと、まずオルチニンとはアミノ酸の一種で、肝臓の働きを保ち、疲労回復が期待できる成分です。

チーズやマグロなどの食材にも含まれていますが、シジミはそれらよりも圧倒的に含有量が多いとされています。

さらに、オルチニンには「成長ホルモンの分泌の補助」、そして「オルチニンサイクルの活性化」という役割を担っており、肝機能の安定と筋肉の発達や骨の形成を促すのに効果があるとされているのです。

そしてアラニンは筋肉の持久力を向上させ、さらにアルコールの分解を促進する働きがある成分になります。

もう少し詳しく解説すると、二日酔いにシジミが良いとされている理由はこのアラニンに由来し、二日酔いの原因とされるアセトアルデヒドはアルコールに含まれており、それを分解するために有効となるのがアラニンの働きに他ならないということです。

また、貝類に多く含まれるコハク酸はグルタミン酸やイノシン酸と同様に旨味成分であり、心地よい味を感じさせてくれる上に、がん細胞の増殖を抑制したり、脂肪の燃焼を促進するなどの働きがある成分です。

美味しいだけでなく健康的な側面を際だたせている重要な成分と言えるでしょう。

その他にも、血液の状態を正常に保つ作用のあるミネラルや、ヘモグロビンを生成する働きを持つビタミンB12などの成分が含まれています。

ちなみに、ヘモグロビンが不足すると貧血などの症状を引き起こす恐れがあると言われており、貧血気味な方にもシジミはとても有効な食材と言えます。

シジミはどんな方におすすめの食べ物?

前記の通り、小さなシジミには非常に多くの栄養素が含まれており、正に健康食の代表的な存在であることは明白だと思います。

育ち盛りのお子様はもちろん、飲酒を欠かさない中高年の方にもぜひ日常的に摂取してほしい逸品と言えますよね。

シジミの栄養価を損なわずに食べる方法

シジミを食べる方法と言えば汁物や炊き込みご飯などだと思いますが、実は調理方法や加工方法により、摂取できる栄養素に差があることをご紹介します。

煮汁も含めてシジミの成分を丸ごと食す

シジミの成分を丸ごと食べることができる最もおすすめの方法がシジミの炊き込みご飯です。砂が入っていることを嫌うあまり、しっかりと砂抜きをした後、煮汁を絞ってから炊く前のお米に混ぜてしまう方もいるかもしれませんが、旨味成分はおろか、大事な栄養成分まで損なってしまいますので煮汁に詰まった良い成分を損なうことのないように調理するのがベターでしょう。

身の部分も余さずに食べる

小さくて取り出しづらいから、シジミの身は食べないという方、実は多いと思います。

しかしそれは非常に勿体無い食べ方だと言わざるを得ません。中には、汁物にした場合、シジミの身に含まれている栄養成分は全て煮汁として流れ出ているから身の部分はさほど重要ではないと考える方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

確かに、ある程度煮汁に成分が溶け出しているのは間違いありませんが、身の部分にも鉄分やカルシウムといった栄養素が残されています。

つまり、シジミの身を残してしまうのは非常に勿体無いのです。

そして、上記に加えてシジミの加工方法で栄養素に差が出るのかどうか? について解説すると・・・

通常のシジミを使った汁物

最も理想的なメニューはシジミの汁物です。

煮汁も含めて全て摂取できる為、シジミに含まれる栄養素を全て取り入れることができます。

是非シジミの身も残さず食べてくださいね!

冷凍シジミを使ったメニュー

新鮮なシジミと含有成分は変わらないとは断言はできませんが、冷凍でも十分に栄養素は摂取できます。

つまり、冷凍することによって大幅に成分が損なわれる心配はないということです。

それどころか、オルチニンは冷凍することで「増える」という研究結果が出ており、最大で8倍にもなるそうです。

オルチニンを多く摂取したいという方には冷凍したシジミを食すのが良いかもしれませんね。

フリーズドライのシジミのお味噌汁

こちらも冷凍同様、フリーズドライだからといって栄養素が欠如してしまう心配はないと言われています。

ただし、インスタント食品のシジミ汁は別です。

含まれる成分がはっきりしないばかりか、中にはシジミ風味として味を似せているだけのものも存在します。

そうなると、実際にシジミを食すのとはわけが違います。

もし手軽にシジミを食べたいなら、インスタントの中でもフリーズドライの商品を選択しましょう。

抜群の人気を誇る宍道湖のシジミを確実に購入する方法とは?

栄養満点で味も良いヤマトシジミですが、中でも宍道湖産のものは人気かつお店によって価格差が大きいことでも知られています。

そこで最後にご紹介するのは、宍道湖産のヤマトシジミをお得かつ確実に購入する方法と、購入時期、そして購入時(後)の注意点についてなどです。

良いものをお得に、かつ美味しくいただくためのまとめとなりますので、ぜひお読み飛ばしのないように。

購入できる時期と宍道湖のシジミの旬は?

実を言うとシジミは品種ごとに旬の時期が異なります。

今回ご紹介しているヤマトシジミは年に2回旬があると言われていますが、一般的に知られている時期は「夏」で、5〜7月がその時期にあたると考えてよいでしょう。

尚、シジミは旬の時期だけでなく、一年中購入することができるため、旬を逃したら冷凍しか購入できないなんてことはありませんのでご心配なく。

購入時(後)の注意点

シジミを購入しようとお店へ行って、その価格差に驚いた経験はありませんか?シジミは産地だけでなく、粒の大きさなどによって大きく価格が異なります。それどころか、同じ大きさ・産地であっても、販売店によって価格差があるのは否めません。

そのため、相場が分かりづらい食材として知られているのです。そして、欲しいシジミをお得に購入したら、次に注意すべきは「砂抜き」の方法についてです。

すぐに食べる場合はもちろん、冷凍保存する場合も砂抜きは必須となります。

ご存知の方も多いと思うので順を追って簡単に解説すると・・・

①水500mlあたり小さじ一杯(5g)の塩を入れて塩分濃度1.0%の塩水を作る

②ボウルの中にザルを入れてシジミを並べる(重ならないように)

③シジミが浸かる量の塩水を入れる

④4時間程度置く

⑤シジミを取り出し濡れた布巾をかけてさらに3時間程度置く

それらの工程が済んだら冷凍するもよし、そのまま調理するのもよしとなります。手間と時間はかかりますが、綺麗に砂を抜くためには必要な作業なので、しっかりとやっておきましょう。

宍道湖のシジミを確実かつお得に購入できる方法

そして最後は購入方法についてです。前項で軽く紹介しましたが、シジミの価格はお店によって様々です。

もちろん、粒の大きさや産地にもよりますが、それらが全く同じだとしても、お店ごとに価格差があります。

さらに、宍道湖のヤマトシジミは特に人気が高く、お得で新鮮なものはすぐに売り切れてしまいます。

いずも庵で取り扱っている宍道湖のヤマトシジミはなんと砂抜き済みで、かつ約1.3キロもあってこのお値段です。


【送料無料】島根県宍道湖産 冷凍砂抜大和しじみ 150g×8袋 5,000円(税込)

調べたことがある方ならわかると思いますが、お店によっては1キロ1万円を超えるところが多く、正直購入をためらったなんてこともあるかもしれません。

この量でこの価格なら、もう買わない手はありません。この冷凍大和しじみは砂抜きの際、沖縄県東方沖海底1400m付近から汲み上げた深層流海水と電位の低い活性水を使っています。上質な水を使うことで身は柔らかく、一般的なしじみと比べアミノ酸の総量が2倍以上になっていたことがわかりました。

調理は楽々、おいしくて栄養豊富。しじみが好きで健康にも気を遣われている方に贈るのに最適な逸品です。

また、シジミのお味噌汁を手軽に楽しみたい方には宍道湖のヤマトシジミを使用したレトルト味噌汁もあります。

食べるしじみ1食用味噌汁セット 10食入り 

同じく深層流海水を使って砂抜きして保存しています。
旨味が味噌汁に溶け出し格別のおいしさです。お湯をかけるだけで料亭で出されるようなお味噌汁をお楽しみいただけます。

どちらも売り切れ必至の逸品なので、在庫があれば即購入をおすすめします。