食の歳時記 いずも庵 ブログ

鳥取が誇る松葉ガニ・紅ズワイガニがおすすめされる理由とは?

2023.9.7

国内屈指のグルメ処として広く知られている鳥取県。

全国47都道府県の中でも総面積は下から7番目でありながら、らっきょう、スイカ、梨、柿、キクラゲなど、全国でも有数の生産量を誇る食材が豊富に存在しています。

中でも今回フォーカスするのは、鳥取の秋の県魚であり、全国1位の取扱量を誇る『ベニズワイガニ』に他なりません。

しかし全国1位はもちろん、中には鳥取でカニが獲れることすら知らない方も少なくないかもしれません。

そこで今回は鳥取のカニ事情をはじめ、鳥取で獲れるカニの種類や美味しい食べ方、さらにはお得かつ確実に購入する方法について詳しく紹介していきます。

鳥取で獲れる海の幸について知ろう

海の幸が豊富な鳥取では、岩ガキや白イカ、エビやハタハタなどが非常に有名ですが、美味しい海産物の代名詞と言えるものは大体鳥取で獲れると言っても過言ではありません。

海産物と言えば東北・日本海というイメージが強いと思いますが、鳥取を代表する中国地方でもたくさん獲れることはあまり知られていないかもしれません。

そこでまず鳥取で獲れる主な海産物について、さらに同県を代表する海産物についても詳しく解説していきます。

季節ごとに獲れる魚介類が豊富にある

果物や農作物をはじめ、季節ごとに旬の逸品があるように、鳥取では海産物も季節によって旬のものが多くあります。

例えば、春に獲れる代表的な海の幸と言えば「ハタハタ」「ホタルイカ」「マダイ」「サーモン」などです。

特にハタハタは鳥取で「白ハタ」と呼ばれ、焼いても煮ても美味しい魚として非常にポピュラーです。

そして夏場は「白イカ」「岩ガキ」「クロマグロ」などが獲れ、中でも白イカは「ケンサキイカ」とも呼ばれ、全国的に広く知られており、柔らかく濃厚な味わい
から、『イカの大トロ』と言われています。

機会があればぜひ食すべき至高の逸品であることは間違いないでしょう。

鳥取No.1海産物は「カニ」

欠かせないのは、水揚げ量全国一位を誇る「ベニズワイガニ」に他なりません。秋以降から冬にかけて旬を迎え、この時期になると境港には、ベニズワイで一杯になったカゴがズラリと並びます。

一度ならず何度でも食べたくなるほど甘く肉厚な身が特徴で、鳥取の代表的な海産物と言っても過言ではないでしょう。

余談ですが、「ベニズワイガニ」と「ズワイガニ」の違いは、身に含まれる水分量と若干ですが食感が異なる点だそう。

さらに、ベニズワイの方が安価な理由は、単純に漁獲量が多いためだそうです。

鳥取の蟹事情を詳しく知ろう

松葉ガニ

鳥取と言えばカニという程代表的な存在であることは前記の通りです。

そこで同章では、鳥取で獲れるカニの品種や蟹料理の名店、さらには自宅で美味しく食べるための方法について詳しく紹介していきます。

鳥取で獲れる蟹の種類は?

鳥取県におけるカニと言えば、水揚げ量全国一位を誇るベニズワイガニだけでなく、鳥取冬グルメの代表格と言える松葉ガニも欠かせません。

では一体、両者の違いは何か? というと、松葉ガニとはズワイガニの雄の呼称になり、基本的には同種と言えます。

とは言え両者の違いは大きく、味が違うのはもちろんですが、生息する海域も異なり、松葉ガニが300〜500mの深海に生息することに対し、紅ズワイガニ800〜2000mものより深くに生息しているのです。

さらに最大の違いは「値段」に他ならず、紅ズワイガニの相場が1匹1,000〜4,000円であることに対し、松葉ガニは1匹12,000〜28,000円と高額です。

ちなみに、価格に大きな差があるのは何も紅ズワイガニの方が味が劣っているからではなく、松葉ガニより身入りが少ない上に水分を多く含んでいるので日持ちしない点などが大きな理由だと言われています。

鳥取には蟹料理の名店が多い

グルメ県と名高い鳥取には、当然のことながら美味しいお店が数多くあり、それはカニ料理も他ではありません。いくつか厳選して紹介していくと・・・

■お食事処 美なと亭

(住所)鳥取県境港市竹内団地255-4

(営業時間)11時〜15時(LO:14時45分)

(電話)0859-47-5588

紅ズワイガニが大量に水揚げされるお膝元、境港にあるカニ料理の名店。境港の仲買人が運営する「境港さかなセンター」直営のお店だけあって、新鮮かつ安価にカニ料理がいただけます。

紅ズワイを丸ごと一杯使った「大漁!美なと定食」やカニ味噌付きの豪華な「天ぷらカニ定食」などが人気なのだそう。

■かに吉

(住所)鳥取市末広温泉町271

(営業時間)17時〜23時(要事前予約)

(電話)0857-22-7738

JR鳥取駅から徒歩で約5分の好立地に構える蟹料理の名店「かに吉」。

鳥取に来たら寄らずに帰るのは損と言われる同店は、県外の方はもちろん、地元民からも深く愛されています。

名物は「カニすきコース」一択だそうで、身の詰まり方や鮮度が抜群だそうで、舌が肥えた料理人からも支持されているお店だと言われています。

鳥取の蟹を自宅で堪能する方法

美味しいカニを鳥取の名店で堪能したいと思うのは当然のことだと思いますが、遠方に住んでいる方にとってはいささか難しいでしょう。

そうなると、やはり近所のお店か自宅で愉しむ他に方法はありません。しかし、新鮮なカニを手頃な価格で食べられるお店を探すのも大変でしょう。

そこで最後にご紹介するのは、鳥取の美味しいカニを自宅で愉しむ方法についてです。最後におすすめの購入先のリンクも掲載するので、ぜひ活用してみて下さいね。

自宅で美味しく蟹を食べる方法

カニさえあれば、自宅でも様々なメニューを愉しむことができます。カニすき、焼きガニ、さらにはカニ鍋など、好きなカニ料理を好きなだけ堪能できる。

それが自宅で愉しむメリットだと思います。

しかしその際に注意すべき点は「準備」であり、特に下処理に関しては、ネット等で調べてから手をつけたという方が多いのではないでしょうか?

そして、下処理の中で最も悩むポイントは「冷凍カニを購入した際の解凍方法」でしょう。

少しでも早く解凍させるために、ぬるま湯などに浸けたことがあるという方が多いと思いますが、実はその方法は×です。

正しいのは「冷水(氷水)に浸して3〜5時間程度そのままにしておく」ことなのだそう。

短時間での解凍は難しいと思いますが、冷水に浸すことで身がぐずぐずにならず、しっかりとハリを残した状態で美味しく食べることができます。

ちなみに、「カニのプロ」と言われる方に「最も美味しい食べ方は?」と聞くと、その多くが「解凍してそのまま食べる」と答えるそうです。

消費者である我々からすれば、せっかく高いお金を出して購入したのだから、少しでも豪華な食べ方をしてみたいと思うもの。

しかし素材の味をしっかりと味わうには、そのままで食べるのが一番だと言われています。

旬の蟹はいくらくらいで購入できる?

購入するお店や種類によって差はあるものの、価格帯で言うならカニは一杯1,000円〜80,000円までが相場となる様です。

今回フォーカスしている鳥取のカニの場合、紅ズワイガニはやや安価で購入できると紹介しましたが、送料などを加味すると1杯1,000円程度での購入は難しく、安くとも3,000円以上はかかってしまう様です。

もちろん、お店で購入できれば無駄なコストはかからないのでベターですが、遠方に住んでいる方の場合はほとんどネットや通販で購入するケースが主だと思います。

価格についてもう一点補足しておくと、カニには「タグが付いているもの」と付いていないものの2種類あります。タグが付いている理由はいくつかあり、まず「ブランドガニである証明」としてです。

国内に存在する越前ガニ、松葉ガニ、加能ガニなどのズワイガニは、全て水揚げされる場所が異なり、それらを明確にすべくそれぞれにタグが付けられているのです。

さらに「甲羅の大きさが11センチ以上あるもの」や「身入りの状態が良いもの」、「脚が折れていたり、部分欠損などがないもの」といった基準をクリアしているものにもタグが付けられます。

ネットなどで購入する際は、タグの有無をしっかりと確認しておくことをお忘れなく。

売り切れ必至の人気店での購入がおすすめ

産地でイキの良いカニを食べたいと思うのは当然のことだと思いますが、遠方に住んでいる場合は中々難しいと思います。

そこで、多くの方が取る手段は「ネットで注文して産地から直送してもらう」に尽きるでしょう。

送料がかかってしまうケースが多いものの、安価で迅速に手元に届くため、今や産地付近に住んでいる方でもネットで注文することもあるとか。

しかし、ブランドガニをネット注文する場合、気を付けるべき点がいくつかあります。

まず「タグが付いているかどうか」です。前項で触れたように、品質が保証されたブランドガニにはタグが付けられていますが、中にはブランドガニを謳っておきながら、タグなしで販売しているところもあるようです。

そうなると、当然のことながら購入した商品がブランドガニであることはもちろん、品質の良し悪しについても疑問を抱いてしまうことになってしまいます。

そしてもう一点注意すべきなのが「発送時期」についてです。

人気のブランドガニは事前に予約販売しているところが多い上に、出荷するのは当然水揚げされた後になります。

購入ボタンを押す前に、しっかりと出荷時期を確認し、注文したのにまだ届かないというクレームを入れてしまわないように気をつけましょう。

最後にブランドガニを安価かつ確実に購入できる良心的なネットショップをご紹介して締めたいと思います。

ズバリおすすめはコチラです↓

こちらのショップでは獲れたての松葉ガニを産地直送してくれる上に、6,600円(税込)以上の商品を購入すると送料が無料になるため、非常にお得に購入できます。

商品名にも発送時期が明記されている上に、タグの有無も写真で確認できます。

しかしながら、商品のみならずショップ自体も人気なので、注文開始と同時に完売になってしまうことも珍しくありません。

事前にブックマークしておき、時期が近づいたらマメにサイトをチェックしておくのがおすすめですよ。

まとめ

グルメ県鳥取において一際目立った存在のベニズワイガニですが、味の良さ故に人気が高く、かつ高額な商品になります。

その上、時期物なので食べたい時にいつでも購入できる訳ではありません。

最後の項でも紹介しましたが、注文開始のタイミングで確実に入手するためには、事前に購入先を決めておくことが大事です。

そしてその際は、商品ないしサイトに寄せられた口コミをしっかりとチェックしておき、信憑性のほどを把握しておくことも欠かせません。

決して安い買い物ではないケースが多いので、事前確認は抜かりないように。