食の歳時記 いずも庵 ブログ

売り切れ必至の人気商品『日本一美味しい』カレイの干物とはいかに? 

2024.2.29

かれい一夜干し

和食の定番として広く知られている「干物」。

昨今では専門店が登場したり、安価な商品が増えてきたりと、より身近な食材として好まれている印象です。

今回は干物についてご紹介していくのですが、中でも当店スタッフおすすめの「カレイの干物」にフォーカスしていこうと思います。

なぜカレイなのか?それは何と言っても感動を覚える程に美味しいからに他ならず、様々ある干物の中でも抜群に美味しいからこそ今回の主役に据えた次第です。

さらにそれだけなく、干物についても深掘りながら、かつ美味しく食べる方法まで言及。

ちなみに、おすすめのカレイの干物は「あるお店で取り扱っているもの」に限定させていただきます。

では一体、どんな干物なのか? そして、干物を美味しくいただくコツとは何なのでしょうか? 是非ご一読下さい。

そもそも干物って何?

干物とは一体何か? 簡単に言うと「魚介類の身を干した乾物のこと」であり、足が速い生の魚介類を長持ちさせるための手段であることは言うまでもないでしょう。

さらに生で食すよりも味や栄養価が異なり、メリットが多いことでも知られています。

まずここでは「干物」とは何か? そしてそのメリットなどについて言及していきます。

干物が生まれた理由

あまり知られていないかもしれませんが、実は干物の歴史は非常に古く、起源は縄文時代ではないかと言われています。

なぜなら当時の遺跡から魚介類を干したと思われる形跡が見つかっており、食べ物を保存する手段としては世界最古だと言われているのです。

また、奈良時代の正倉院文書にも干物が神に捧げる貢物として書かれている他、平安時代に残された「源氏物語」の作中にも「からもの」と称され、貴族が酒宴の肴として楽しんだという記録が残されています。

しかしながら、魚介類を「干す」理由は、何も保存性に長けているからだけではありません。

果たして先人達がどこまで認識していたかどうかは定かではありませんが、魚介類を干物にすることで「味が変わる」のです。

具体的に言うと、まず干すことによって身の水分量が減り、食感が変わり味が濃密になります。

旨みが増すと言われている理由は、魚介類の中に含まれるタンパク質が加工の過程で変わって独特の旨みに変化し、さらにイノシン酸が多く生成されることからより味わい深くなるのです。

果たして4,000年も前の人類が、そこまでわかっていたかどうかはわかりませんが、変わらぬ味が現代にも受け継がれているというのはどこか神秘的です。

干物が健康に良いのはなぜ?

美味しいだけでなく、干物は「体に良い」ことでも知られています。

その理由は、日に当てることでビタミンDが多く発生するため、カルシウムを体内に吸収しやすくなることから、主に健康的な骨作りに役立つと言われています。

そもそも魚介類自体が人間の体に必要な栄養素を豊富に含んでおり、干すことでさらにタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が凝縮される為、干物こそが魚介類を食す最適な手段であると言われているのです。

一夜干しと天日干しは違う?

よく耳にする干し方の名称として「一夜干し」「天日干し」という言葉を聞いたことがあると思います。

もちろん、一夜干しも天日干し、どちらも干物には変わりありませんが、差異は「干し方」と「干す時間」にあります。まず「一夜干し」とは、仕入れてから魚をさばき、塩を入れて熟成させる。

さらに最後に冷風乾燥させるという方法のことです。特徴は食感が柔らかく、味が優しい点だと言われています。

一方「天日干し」は塩入れまでの過程は一夜干しと同様で、その後は1時間程度天日干しをし、最後に陰干しをして完成となります。

こちらの特徴は味が濃く、何より食感が強めである点です。

どちらも美味しいことに変わりはありませんが、栄養素や食感、そして味わいに大きな違いがあるため、購入時に迷わないために、個々の特徴をしっかりと覚えておくことをおすすめします。

カレイの干物を美味しく食べる方法

干物の歴史や特徴については前章でご理解いただけたと思います。

そして次にご紹介するのは「干物を美味しく食べる方法について」です。

しかも干物全般ではなく、ここでは「カレイの干物」に限定させていただきます。

味の良し悪しを文章のみで伝えるのは非常に難しいのですが、筆者が絶賛する岡富商店のカレイの干物について、さらにそれをより美味しく食すコツについてご紹介していきます。

筆者が絶賛するカレイの干物とは?

当店スタッフおすすめの干物は、ズバリ「カレイ」です。

特に岡富商店さんのカレイの干物がおすすめなのですが、同店の紹介は次章でたっぷり綴っていくので、ここではカレイの干物について詳しく説明していきます。

カレイとはどんな味か?というと、白身でさっぱりとしており、クセもなく食べやすいという印象を持っている方が多いのでは。唐揚げや煮付け、刺身など、様々な調理法に合う万能な魚です。

そんなカレイは干物になってもやはり美味しさに変わりはなく、特に白身のフワッとした柔らかい歯応えは干物になっても健在で、かつより旨みが凝縮されているため筆者は焼きカレイよりも干物のカレイの方が好みです。

しかし、干物の扱いは想像以上に難しく、ちょっとしたコツでより美味しく食すことができます。その辺のコツは次項で詳しくご紹介しましょう。

カレイの干物を美味しく焼く方法

さて、前項では当店スタッフのカレイの干物愛ばかり紹介してしまいましたが、ここではその干物をより美味しく食す方法について書いていこうと思います。

これはカレイに限らずなのですが、とにかく「焼き過ぎないこと」が大事です。

カリカリに焼いて食べる干物も美味しいと思いますが、旨味より苦味を感じる程に焼いてしまうと本末転倒です。

特に冷凍干物の場合は、高温で一気に焼かず、中火・中温でじっくりと解凍しながらジワジワ焼いていくのがコツです。

さらに、干物を焼くとキッチンペーパーや網に引っ付きやすいので、多少油を引くのがおすすめ。身が剥がれず、綺麗に焼くことができるので覚えておきましょう。

カレイの干物の美味しさを保つ方法

またこれもカレイに限らずなのですが、干物を保存する上で最も注意したいのが「酸化」と「匂い」です。

まず酸化を防止するためには、干物を一枚ずつラップに包み、ジップ付きの保存袋に入れ、密封した状態で冷蔵庫で保存しましょう。

注意すべきはラップに包む際。なるべく空気を入れず、ラップと干物を密着させた状態で包むのがコツです。

さらに二重にして保存することで、干物を冷蔵した際の独特な臭みも解消できます。

さらに干物をすぐに食べない場合は、冷蔵よりも冷凍保存がおすすめです。保存方法は、まず冷蔵時と同様に干物を一尾ずつラップで包み、その上からさらに新聞紙で包みます。

また最後に空気が入らないように保存袋に入れ、冷凍庫の奥で保管しましょう。

ポイントは2つあり、まず「新聞紙に包む」点です。なぜわざわざ三重にするのか?

これも気になるところだと思いますが、新聞紙で包む理由は「冷凍やけ」を防ぐためです。冷凍やけしてしまうと魚の風味が損なわれ、解凍した際に独特の匂いを発してしまいます。

新聞紙に包むことで防ぐことができるため、冷凍する際は必ず新聞紙に包むことを覚えておくと良いでしょう。

そしてもう一点は「冷凍庫の奥で保管する」理由です。これは、開閉時の温度変化を避けるためであり、これも解凍した際に風味を損なうことがないようにするための得策になります。

ちなみに、干物の冷凍期間はおよそ30日程度が目安になります。

数ヶ月も保管したままだと、せっかくの風味が損なわれてしまうため、冷凍したとしても1ヶ月程度で食べることを心がけましょう。

カレイ干物を使ったアレンジレシピ

干物は焼くだけでなく、様々な調理法で楽しむことができます。もちろん焼くだけでも十分美味しいのですが、たまには別の調理法で楽しみたいと思うこともあるでしょう。

そんな時は、是非以下のレシピを参考にアレンジしてみることをおすすめします。

<レシピ1:干しカレイの唐揚げ>

(材料)1人分

⚫︎干しカレイ・・・1尾

⚫︎塩・・・少々

⚫︎薄力粉・・・大さじ1

(作り方)

1.カレイの身を食べやすいサイズに包丁で切り分ける

2.全体に塩を振り、薄力粉をまぶす

3.フライパンに底から2cm程度の油を入れ、170度に熱す

4.カレイを入れて中に火が通るまでじっくり揚げる

5.キツネ色になったらフライパンから出し、油を切って完成

皮もパリパリで美味しい唐揚げがとても簡単に作れるので、是非試してみて下さい。

ちなみに、生カレイの場合は作り方が多少異なるので、あくまでカレイの干物の場合のレシピである点をご理解下さい。

<レシピ2:干しカレイのムニエル>

(材料)1人分

⚫︎干しカレイ・・・1尾

⚫︎小麦粉・・・適量

⚫︎バター・・・適量

(作り方)

1.カレイの頭と尾、そしてヒレを切り落とし、身を2等分にする

2.切った身の全体に小麦粉をまぶす

3.フライパンに油を薄く引き、カレイを片面ずつ焼く

4.身が焼けてきたら、バターを一欠片落とし、身をひっくり返しながらソテーする

5.しっかりと焼けたらフライパンから出して完成

バターを落とした後は、弱火(低温)にして蓋をしたまま焼くとふっくらとします。

唐揚げ同様、こちらも非常に簡単な手順なので、ぜひ一度試してみてください。

【限定公開】日本一美味しいカレイの干物を確実にゲットする方法

最後にご紹介するのは、「日本一美味しい」と評判のカレイの干物です。前章で少し紹介しましたが、その干しカレイは島根県にある岡富商店さんで販売しているものになります。

昭和25年の創業以来、変わらぬ手法・製法でどこよりも美味しい魚を提供してきた同店。

そこで購入できる絶品の干しカレイとは一体どんな逸品なのでしょうか? 文章でお伝えするのはとても難しいのですが、岡富商店の干物が素晴らしい理由を懇々と書き綴っていきます。

さらに、売り切れ必至の干物を確実に入手する方法も紹介していくので、どうか最後までお読み飛ばしのないように。

岡富商店の干物が絶品と評判の理由は?

岡富商店が他店よりも美味しいお魚を提供できるのは、強いこだわりがあるからに他なりません。

例えば同店の魚は、早朝に漁に出て、その日のうちに水揚げされた新鮮な魚を一夜干しにしてしまうのです。

お刺身としても美味しく食べることができる新鮮なお魚を敢えて干す点こそ、岡富商店の干物が美味しいと言われる理由の一つでしょう。

さらにもう一点優れているポイントは「無添加」である点です。

そもそも干物は無添加なのでは?と思われる方もいると思いますが、実はスーパーなどで売られている干物の多くには添加物が使われています。

実際にスーパーなどでパッケージの裏に書かれている原材料表示を見ていただくとわかりますが、その多くには化学調味料や着色料、さらには酸化防止剤などの記載があるはずです(もちろん無添加のものもあります)。

しかし、岡富商店の干物にはそれら添加物は一切使われておらず、「塩」のみで仕上げられているそうです。

一日漁で獲れた新鮮な魚の美味しさを存分に引き出すには「塩のみ」が最適だと言われています。

しかし、賞味期限が短いため、干物を作る多くの加工店では仕方なく保存料や酸化防止剤を使用してしまっているのが現実です。

安全性と味にこだわった岡富商店の干物が絶賛されるのは当然であることがお分かりいただけると思います。

岡富商店のカレイの干物を確実にゲットする方法

さて、最後にご紹介するのはお待ちかね、岡富商店のカレイの干物(カレイ以外もあります)を確実にゲットする方法です。

何も大袈裟に言う訳ではなく、同店の干物は売り切れ必至のプレミアムアイテムと言っても過言ではありません。

オンラインサイトを覗いていただくとわかりますが、特に旬のお魚は気付くと「品切れ中」になっていることが多く、よほどタイミングが良くないとゲットできないこともザラです。

そこで今回ご紹介するのが以下の販売店です。

島根の代表的な魚のどぐろもセットになってお買い得です。

販売している干物のバリエーションも豊富で、中にはお試しセットなるものもあるので、味見として購入してみるのもおすすめです。