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伝統的銘菓「松江三大銘菓」とはどんな菓子?どこで買えるのかも要チェック

2024.4.5

菜種の里

外国人観光客が日本を訪れた際、その多くが土産物として「和菓子」を購入することは想像に難くないでしょう。

何せ日本が誇る伝統的な芸術の中には和菓子も含まれ、繊細な見た目と上品な甘味を持ったそれらは、外国人にとってある種の芸術品として映るからに他なりません。

特に日本を代表する菓子処として知られる松江では、江戸から伝わる伝統的な和菓子の数々を、当時の製法のまま現代にも残し続けています。

そこでここでは、松江が誇る「三大銘菓」について詳しく紹介していきます。

現地へ行かずとも、お得・確実に購入する方法も紹介しているので、最後までお読み飛ばしのないように。

まず日本三大菓子処について詳しく知ろう

伝統芸術と言っても過言ではない日本の和菓子は、全国各地で数多く作られていることは言うまでもありません。

その中でも、「日本三大菓子処」と言われているのが京都・金沢・松江の三都市です。なぜそれら三か所なのか?

さらに、そこではどんな和菓子が作られているのか? まずここでは、日本三大菓子処について詳しく紹介していきます。

菓子処① 京都

古都として知られる京都は、言わずもがな、日本の伝統文化や芸術が栄えた場所です。

中でも、茶道や華道、着物文化の発展は、菓子文化にも大きな影響を与えたと言われています。

伝統的な製法と細やかな技術を用いた京菓子の数々は、見た目のみならず味わいもまた繊細。古来から代々受け継いだ職人の技は、世界でも類を見ない特殊な技術であると、海外諸国からも高く評価されています。

また、京都における菓子の特徴は、技術や味のみならず、素材の良さも欠かせません。例えば、地元産の季節の果物や抹茶、和三盆などの伝統的な材料を使用することで、素材が持つポテンシャルを最大限引き出す工夫がなされています。

何より、同じ菓子が他県で作られていない点も菓子処と言われる所以であり、食べ物でありながら工芸品として位置付けられる京都の菓子は、他県や海外からの観光客に絶大な人気を誇っています。

「菓子は食べるだけでなく、見て味わう」という言葉がある通り、京都の菓子は見た目にも美味しく、美しい逸品が揃っているのです。

菓子処② 金沢

京都に次いで菓子処として名高いのは金沢です。

金沢と言えば、石川県の中心都市であり、その美しい景観はもちろん、伝統的な食文化の中で高い評価を受けている加賀料理発祥の地でもあります。しかしながら、加賀料理は別段際立った特徴がある訳ではなく、伝統文化・東西文化・郷土料理のそれぞれを融合した料理と言われているのです。

「伝統文化」とは伝統工芸である九谷焼や金沢漆器に代表される「食器」を指しています。

そして「東西文化」は、江戸時代に徳川幕府の配下にあったとされる加賀藩が江戸の文化を金沢に流入させたことにより、東の文化を多く取り入れている点。

例えば『雑煮の餅』で比べると、藩政時代前から金沢に籍を置く方の雑煮の餅は「丸餅」がデフォルト。

一方、武士や加賀藩の御用商人だった家では角餅を使います。つまり、江戸風ということです。そして最後に挙げられる「郷土料理」という点については、ご当地で取れる豊富な素材をベースにした料理が多いあたりが当てはまります。

そして金沢の菓子は、その加賀料理に大きく影響を受けており、味の良さはもちろん、見た目も美しく、使われている素材も地元産の新鮮なものが多いと言われているのです。

ちなみに、金沢の菓子は金箔をふんだんに使った豪華絢爛な和菓子や、加賀棒茶を使った一風変わった洋菓子など、他ではあまり見ることのない珍しい商品が多い点も大きな特徴と言えるでしょう。

菓子処③ 松江

そして最後にご紹介するのが今回の主役、島根県松江の菓子です。

島根県と言えば、全国屈指の「美味いもの県」であり、地域の特産品は豊かであることも知られています。

その島根の中でも松江市はそれら特産品を活用した和菓子や洋菓子が数多く作られており、かつ茶の湯文化が盛んな土地です。

濃い抹茶に合う銘菓が数多く存在し、それらは舌のみならず見た目でも楽しむことができる逸品ばかりなのは言うまでもないでしょう。

ちなみに、松江における菓子の詳細については、次章で詳しく解説していくので、ここでは軽めの紹介でお茶を濁します。

松江の菓子の美味しさと素晴らしさについて詳しく知ろう

前章で紹介したように、松江は日本三大菓子処の一つとして広く知られ、見た目にも美しく、味も抜群の名物和菓子がいくつも作られています。

同章では「松江」に焦点をあて、どんな銘菓が作られているのか? さらにそれらが生まれた歴史的背景も含めて詳しく紹介していきます。

松江のお菓子の歴史

松江における菓子の歴史を語る際、欠かせない人物がいます。

それは江戸時代に生きた日本の武士であり、松江藩の第7代藩主である松平治郷です。

松平氏は人格者として人々から支持され、誰に対しても平等に接したことから、『不昧公(ふまいこう)』と呼ばれていたと言われています。

さらに松平治郷は特に農民の生活改善に努め、農業の振興や水利事業の推進に尽力したそうです。

そしてもう一点、松平氏が熱中したのが「茶の湯」であり、力を入れる余り自身の流儀「不昧流」という茶道を完成させたという逸話も残っているのです。

そして氏の茶会で使われた数々の菓子は「不昧公好み」として現代に語り継がれ、今でも親しまれています。

つまり、松江の菓子の礎を作った人こそ松平氏というわけです。

さらに松平氏によって命名された三種の菓子は『松江三大銘菓』として知られ、未だ親しまれている御茶席菓子です。

三大銘菓については次項で詳しく紹介していきます。

松江が誇る「三大銘菓」とは?

前項の最後で少し触れましたが、松江には古くから親しまれている三大銘菓と呼ばれるお菓子があります。

山川」「若草」「菜種の里」という名のそれらは、前記したように松平定行が命名したと言われているのです。

個々に紹介すると、山川は紅白一対の落雁(らくがん)であり、松江三大銘菓の中でも代表的な一品として知られています。

製法が途絶え、一時は作られなくなってしまったこともあるようですが、文献などを頼りに、松江の和菓子店「風流堂」の二代目・内藤隆平氏が復刻させたそうです。

ちなみに山川は松江三大銘菓にとどまらず、日本三大銘菓の一つとしても数えられています。

そして「若草」と呼ばれる菓子は、薄緑色が印象的な求肥(ぎゅうひ)です。

柔らかな個体の外側には、砂糖入りの寒梅粉がふんだんにまぶしてあり、見た目にも「若草」を連想させる美しい菓子になります。

ちなみに、こちらも山川同様、一時製造されない時期がありましたが、現代に復刻されて銘菓の仲間入りを果たしています。

最後にご紹介するのは「菜種の里」です。

砂糖や寒梅粉をクチナシで黄色く染まったその様子は菜畑を連想させ、表面に埋め込まれた白い炒り米は白い蝶が飛び交う様子を表現しているのだそう。

見た目にも美しいこの一品は、山川同様に落雁です。それ故に口溶けがよく、甘さもキツくないレベルなので、お茶との相性が滅法良いと言われ広く親しまれています。

松江で人気の菓子店

銘菓があれば名店もあるもの。

松江三大銘菓を置く菓子店は、全国的に知名度が高く、その地を訪れる観光客にとっては欠かせないスポットとして知られています。何店かご紹介すると・・・

『風流堂』

あの「山川」を復活させたことで知られる風流堂は、言わずもがな、松江を代表する和菓子店の一つです。

明治二十三年の創業以来、古来より伝わる伝統的な茶菓子の製法に倣い、今にその技術を残し続けています。

名物である「山川」はもちろん、それ以外にも、日本海の大波が岩肌に打ちつけ、白い泡となって散っていく景色をイメージした饅頭「朝汐(あさしお)」や、白ごま風味と手ひねりの素朴な姿が人気の伝統銘菓「路芝(みちしば)」など、銘菓と呼ばれる逸品を数多く取り扱っています。

・店名:風流堂 寺町本店

・電話:0852-21-3241

・営業時間:9:00〜18:00

・定休日:毎月第1日曜日、元日

『彩雲堂』

松江三大銘菓の一つである「若草」で有名な同店。

全国和菓子協会の認定制度である「選・和菓子職」の優秀和菓子職部門に、2018年時点で4人の従業員が認定されていることからわかるように、能力の高い職人が多く所属していることでも知られています。

尚、昭和三十年からは和菓子にとどまらず洋菓子の製造・販売にも着手し、2009年には洋菓子ブランド「彩雲堂ファミーユ」を立ち上げています。

・店名:彩雲堂 本店

・電話:0852-21-2727

・営業時間:9:00〜18:00

・定休日:不定休

『三英堂』

松江駅に程近い寺町周辺に数多くある和菓子屋の中でも、一際目を引くのは、趣のある店構えの「三英堂」に他なりません。

名物は言わずもがな、松江三大銘菓の一つ「菜種の里」です。

さらにそれだけでなく、「しののめ造り」という伝統的な製法で作られた皮剥き餡の和菓子「日の出前」も人気の一品として広く知られています。

伝統的な和菓子だけにとらわれず、自由な発想で作られたその他の菓子も、常連が絶えない大きな理由と言えるでしょう。

・店名:三英堂 本店

・電話:0852-31-0122

・営業時間:8:30〜17:30

・定休日:不定休

松江のお菓子を自宅で楽しむ方法

見た目も美しく、味も申し分ない松江が誇る銘菓の数々ですが、現地へ赴く機会がないと入手できないとお嘆きの方もいるかもしれません。

しかし昨今では地方でしか購入できないものでも、ネットを使って簡単に入手できます。

そこで最後に同章では、松江が誇る絶品和菓子を現地の店舗以外で確実に入手する方法について詳しく紹介していきます。

是非一度食べてみたいと考えている方は、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。

松江の銘菓を現地以外の「お店」で購入する方法

魅力的な三大銘菓を食べてみたいと思っても、島根まで行くのは遠すぎるという方も多いでしょう。

では、これまで紹介してきた銘菓の数々を現地の店舗へ行かずとも買うことができるのか?

というと実は可能だったりします。例えば三栄堂が誇る銘菓「菜種の里」は和菓子の名店として広く知られている『虎や』の一部店舗で購入できますし、若草も一部百貨店で購入できるのです。

しかし問題は、直営店ではないところが多いため、本物とは言い難い点でしょう。

つまり、味・見た目共に若干異なっている可能性が高いということです。

もちろん、松江三大銘菓を製造している各菓子店は、全国的に直営店を持っています。

とは言え、どこの町にもあるコンビニエンスストアやチェーンのコーヒーショップほど多く出店している訳ではないので、結局遠方まで赴くしかないなんてことになり得るのです。

確実なのはやはり実際に店舗へ行くか、はたまた製造販売店が運営する販売サイトで購入するかのどちらと言えます。

しかし、実は他にも確実に「本物」を入手する手段があるのです。それは、次項で詳しく紹介していきます。

松江の三大銘菓をネットで確実に購入する方法

では最後に、本物の松江の三大銘菓をお得かつ確実に購入する方法をご紹介しましょう。

安直かもしれませんが、その手段とは「ネット」です。

言わずもがなですが、今やどんな商品でもネットで簡単に購入できます。

ただし、送料と日にちがかかってしまうため、どうしても今すぐ食べたいという欲求を叶えるのは難しいでしょうし、料金も余計に高くなってしまいます。

そこでご紹介するのがこちらです。

松江三大銘菓のうち、現在では「若草」のみ取り扱っており、「菜種の里」も近々販売予定です。

購入金額によっては送料無料になる上に、発送も早いのですぐに楽しむことができます。

この機会にまずは若草からお試しいただくのはどうでしょうか?