干物は日持ちする印象を持たれがちですが、意外にも賞味期限は短いため注意が必要です。
そのため、干物の賞味期限はどのくらいなのか事前に把握しておく必要があります。
すぐに食べられない場合には、冷凍保存で美味しく食べるコツについても解説していますので、参考にご確認ください。
【干物の日持ち】賞味期限はどのくらい?
干物の賞味期限について正確な情報を確認しておきたいですよね。
干物は、
- 梱包方法
- 素材の種類
- 製造方法
こちらで賞味期限も異なりますので、必ず商品を購入した際には記載された賞味期限を確認することが大切です。
しかし、市場やスーパーの店頭に並べられた干物を購入する際には正しい賞味期限を確認することが難しい状況もあります。
基本的に「冷蔵で3日、冷凍で1ヶ月」が目安となる
干物の賞味期限は、基本的に「冷蔵で3日、冷凍で1ヶ月」こちらが目安となります。
そのため、市場やスーパーで干物を購入してきた際には、冷蔵保存することで3日まで保存が可能となります。
しかし、夏場は干物でも傷みやすくなるため、冷蔵や冷凍保存する前に傷んでいないか確認する必要があります。
種類や製造方法により異なる
干物の賞味期限は、魚介類の種類や製造方法により賞味期限も異なります。
同じサバの開きにしても、商品により
- 冷凍保存で14日
- 冷凍保存で30日
- 冷凍保存で180日
このように賞味期限にかなりの差があるケースも珍しくありません。
冷凍保存の期間が長い干物には、酸化防止剤としてビタミンCが添付されている商品も少なくありません。
特にサバは傷みやすいため、外国産のサバの開きには酸化防止剤が添付されている商品も多い状況となります。
また、イカの一夜干しの保存期間も一般的には「冷蔵で3日、冷凍で1ヶ月」ですが、1週間ほどかけて乾燥させたするめは水分もほとんど抜けているため、保存期間は常温でも6ヶ月ほど可能となります。
梱包方法により異なる
干物が完成してすぐに真空パックすることで長期保存が可能となります。
商品にもよりますが、冷凍保存での賞味期限が約2ヶ月と長期間保存できることがメリットです。
また、真空無菌のパックでは常温で6ヶ月保存することができる商品もあるほどです。
干物の正しい保存方法
干物を購入した、貰ったけどすぐに食べられないことってありますよね。
干物の保存方法は常温保存できる商品もありますが、今回は常温では日持ちしづらいアジの開きなどの正しい保存方法について解説していきます。
冷蔵する場合
干物の匂いや油の酸化を防ぐためにラップで包み、ジップロックなど密閉できる袋に入れます。
その際には空気をしっかり抜いて湿気を抑えることもポイントです。
冷蔵庫にはチルド室に入れるとより鮮度を保ちやすくなります。
冷蔵での保存期間は商品により異なりますが、冷蔵保存から1週間を越えてしまう可能性がある場合は腐る可能性もあるため、事前に冷凍保存されることをおすすめします。
食べられる分だけを冷蔵保存する形が良いです。
冷凍する場合
干物を冷凍保存する場合は、初めにラップで包み、さらにアルミホイルで包むと鮮度を保ちやすくなります。
その根拠としては、アルミホイルが冷気を伝導しやすくなるため急速冷凍に少しでも近くなるイメージです。
最後はジップロックなどの袋で密閉して冷凍庫にいれます。
この方法で干物を購入、貰った当日に冷凍保存すれば、約1ヶ月まで美味しく食べることができます。
冷凍保存した干物を美味しく食べる方法
冷凍保存した干物を美味しく食べるためにはどうすれば良いのか?
良く勘違いされやすいのは、
- 常温で解凍してから
- 冷蔵庫で解凍してから
このような方法です。
しかし、冷凍保存した状態でそのまま焼き上げる方法が最も美味しく召し上がれます。
先に解凍してしまうと、干物の旨味がドリップとして溶け出してしまいます。
また、冷凍のまま焼き上げることで身も崩れにくいメリットがあります。
初めは弱火で少しずつ焼き始めることもポイントです。
干物の保存に関するQ&A
干物の保存に関する良くある質問をまとめました。
あなたが気になる質問が見つかる可能性もありますので、参考にご覧ください。
再解凍するのは良くないのか?
干物を1度解凍した際、既にドリップとして旨味も溶け出している状況となります。
鮮度も落ちているだけでなく、夏場など時期によっては油の酸化も進めやすく腐敗も始まっている可能性があります。
そのため、1度解凍してしまった干物を再冷凍することはできますが、品質はもちろんおすすめできる保存方法とは言えません。
食べられるか判断する方法は?
干物の賞味期限が分からない、または過ぎてしまった際に食べられるのか見極める方法は、
- 匂いがおかしくないか?
- 表面にぬめりがあるか?
- 味がおかしくないか?
- 冷凍焼けして色がおかしくないか?
などの違和感を感じた際には食べるのを控えたほうが良いと言えます。
干物はなぜ消費期限ではないのか?
消費期限:傷みやすい商品であり、期限を過ぎると食べないほうが良い食品
賞味期限:劣化が比較的遅く、期限を過ぎても安全性に問題があるとは限らない商品
干物の場合は消費期限が該当します。
とはいえ、真空無菌のパックであれば品質も変化しづらいですが、干物は商品により水分量も異なりますので早い消費と保存をおすすめします。
干物を美味しく保存しよう
干物の賞味期限は基本的に「冷蔵で3日、冷凍で1ヶ月」です。
しかし、製造方法など商品により保存期間は異なります。
購入した商品の賞味期限を必ず確認していただき、食べる分は冷蔵保存、食べきれない分は冷凍保存する形が良いです。
干物の日持ちは時期にもよるため、夏場は特にご注意ください。
冷凍保存する際にはアルミホイルで包むと美味しく保存もしやすくなりますので、こちらも是非お試しください。